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【書評】人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている(ふろむだ)

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いまtwitterを始め、ものすごく話題になっている本がある。ふろむだ氏の書籍「人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている」だ。

amazonでは品切状態だったが、3件目のリアル書店で遂に発見したので、即買い&即読了した。

結論としては、これからの「個の時代」のバイブルとなる本だと思ったので、特に印象的だったポイントをまとめておきたい。

なぜ大したことない人が、現実では成功しているのか?

この本を読みたいと思った理由は、かねてからの自分の疑問、問題意識に基づくものだ。

すなわち、

「なぜ◯◯さん(想像にお任せしたい…)のような、大して価値提供をしてなさそうな人が、SNSで影響力があったり、サロンなどで成功して大金を稼いでいたり、はたまた政府の何かの検討委員会のメンバーになっていたり出来るのだろうか?」 

 という疑問だ。

あるいは、大企業に務める知人たちからよく聞くように、

「企業の不思議なところは、なぜかまったく仕事が出来ない人間が昇進することだ」

という疑問でもある。

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっているという本は、これらの疑問に対して、認知心理学の理論的な裏付けをベースに解説する、極めて実用的な本だった。

 

成功のキーファクターは、錯覚資産を操ること

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本書では、「錯覚資産」という重要な概念が登場する。

本書によれば、錯覚資産とは、

他人が自分に対して抱く、自分に都合のいい錯覚のこと

と定義されている。この錯覚資産をいかに操るかが成功のポイントだと、僕は理解した。

もちろん、他人が錯覚して、現時点での自分の実力よりも期待値が高かったとしたら、期待値と現状のギャップが生じ、いずれ本来の実力が露呈されると思うかもしれない。

しかし、本書ではそれを否定する。

すなわち、錯覚資産によって得られた環境が、自分にとって成長するチャンスとなり、結果的に実力も高まるというポジティブサイクルに入るというものだ。

 

「錯覚資産」の創り方

それでは、錯覚資産をどうやって創り、拡大させていくべきだろうか?

この点について、前回のblog記事と本書の主張が極めてリンクしていた(ように感じる)ので、参照頂きたい。

www.neopathos4.com

 

重要なポイントとしては、インプットばかりしていても、誰も気づいてくれないし、チャンスも与えられない、という点だと思う。

インプットのやり方は、さまざまだ。読書もそうだし、英会話の勉強もインプットの一環だ。各種セミナーに通うこともそうだし、より広義的に言えば、与えられた仕事をこなすこともインプットだと言ってよいだろう。

これに対して、アウトプットとは何だろうか?アウトプットとは、自身の成果や提供価値を、外部に発信していくことだと考える。

対象は、会社の上司かもしれないし、SNSで繋がっている人かもしれない。Blogや書籍を書けば、不特定多数の人に対してアウトプットしていることになる。

いずれにせよ、アウトプットしなければ、誰も自身の価値に気づいてくれないという前提に立つ必要がある。

一方で、アウトプットしたことで、自身の名前が覚えられ、何かしらのチャンスが得られれば、その実績がハロー効果によって拡大され、より大きなチャンスが得られる可能性が出てくる。

 

インプットとアウトプットは、成功するための両輪だ。

そして、本書では、必ずしもアウトプットしたからと言って、成功するとは述べていない。そこには「運」の要素も含まれると述べている。

前回の記事では、たとえアウトプットしたとしても、必ずしも気付いてくれるわけではないと伝えた。

しかし、打席に立つ回数が増えるほど、ヒットが生まれる可能性は増えるはずだ。

世の中は複雑系だ。狙ってヒットやホームランを打つことは難しいだろう。ヒットを打って成功するためには、もはや「運」としか呼べない要素も多分に含まれると、本書を読んで理解した。

 

まとめ

本書を読んで、もし自分が成功したければ、意識的に、意図的にアウトプットし、錯覚資産を有効活用すべきである、と理解した。

本書は、錯覚資産にレバレッジをかけて雪だるま式に増やしているコツにも言及している。

ふろむだ氏の人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっているは、

これからの「個の時代」をサバイブするためのバイブルになるだろう。

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている