心に残る結婚式・披露宴での友人代表スピーチの紹介【実例2つ】
結婚式・披露宴での友人代表スピーチの心構え
男は、スピーチ原稿を読み上げるべきではない
友人代表スピーチ前の緊張の解き方
一方で、原稿やカンペを見ずに、まっさらな状態でスピーチすることは、緊張のあまり頭が真っ白になり、話そうとしていた内容が飛んでしまうという、大きなリスクがある。自身のボディーランゲージが、相手に対してだけでなく、自分自身に対しても影響を与える
すなわち、自分自身が自身に満ちあふれるボディー・ランゲージをすることで、実際に自身のメンタルにもポジティブな影響を与えるのだ。
緊張のあまり縮こまった姿勢でいると、本当にメンタルもネガティブに変化してしまうことを、TEDの動画ではファクトとして挙げている。
なお、この動画のスピーカーは、ハーバード・ビジネス・スクール(HBS)の経営学准教授で、社会心理学者であるので、科学的な根拠に基づいていると言えよう。
エイミー・カディ氏のこの動画を見て以来、講演で緊張してしまう時は、僕はいつも直前にトイレに駆け込み、大の字で2分間維持することを実践している。
もちろん、効果はテキメンであることは経験済みだ。
結婚式・披露宴での友人代表スピーチの文章構成
さて、いよいよ結婚式の友人代表スピーチの内容に入っていこう。
スピーチは、一定の型がある。内容に自信があれば完全オリジナルの文章構成でも良いが、結婚式のスピーチということもあり、あまりに突飛な内容にはしない方が良いだろう。
「守破離」を大事にしている僕としては、まずは基本的な型を抑えるようにしている。
結婚式の(新郎に対する)友人代表スピーチの基本的な構成は、以下のとおりだ。
- 新郎新婦への挨拶、親族への挨拶
- 新郎との出会いのきっかけ、エピソードを簡単に1つ
- 「笑い」がとれる面白エピソードをぶっこむ(友人だからこそ知りうる情報、さらに新郎新婦の人となりが表れるようなエピソードを)
- 今回の結婚についての思い or 新郎の良いところを紹介(こんな素敵な新郎を選んだ新婦を褒める形に)
- 最後に新郎に対する、自分の熱い思いを伝える
- お決まり言葉でクロージング
スピーチの時間としては、全体で3分程度、長くとも5分以内に終わらせるべきだろう。あくまでも主役である新郎新婦を引き立てる役割であり、長すぎるスピーチは、式全体が興ざめしてしまうこと必至だ。
結婚式・披露宴での友人代表スピーチの実例紹介(2つ)
友人代表スピーチの例文(1)
まずは、ヨット部の同級生に対するスピーチからどうぞ。
1. 新郎新婦への挨拶
ただいまご紹介に預かりました、井口と申します。
新郎くん、新婦さん、ご結婚おめでとうございます。そして、ご両家の皆様、本日は本当におめでとうございます。
どうぞおかけください。せっかくのお料理なので、僕のスピーチの間になるべく食べておいてくださいね。
2. 新郎との出会いのエピソード
新郎の●●くんとは、大学時代の4年間、慶応クルージングクラブというヨット部(サークル)で、ずっと共に過ごした仲です。彼が主将で、僕が副将です。まぁ、最終的には、同期が僕ら2人しかないかったんですけどね(笑)。
初めて矢野くんと会った日を、今でも覚えています。
大学1年生のヨットサークルの新歓時期に、ヨットの試乗会というイベントがあり、初めてヨットで寝泊まりした日のことです。
その時は、「なんか黒い眼鏡したちょっとオタッキーみたいな、ひょろひょろした人がいるなぁ…。あ!人のことは言えないんですけどもね!だた、ちょっとヨットは違うんじゃないかな…?」と思った印象があります。でも、彼もきっと、僕のことをそう思っていたと思います。
3. 新郎との面白エピソード
ヨットの同期も、最初は10人を超える人数がいました。
ただ、1年の夏が過ぎて、肌寒い季節になってくると、気温の低下と連動する形で、人数も次第に減っていきました。どうしても、そこは正比例になってしまいます。
当時は結構過酷で、当時の先輩方が(指をさして)あの辺りにいらっしゃいますけど、夜まで練習して、午前3時起床→3時半出港という良く分からないスケジュールでヨットに乗ってましたからね!
僕も例に漏れず、ヨットを辞めたいと思ったうちの1人でした。
当時、2年の春頃だったと思いますが、自分のやるべき事をリストアップしていって、いわゆるTODOリストですね、優先順位を付けていったんです。
そうしたら、ヨットがなんと8番目になってしまいまして!これはもう辞めようかなと思い、新郎くんにそれとなく相談したんですよ。
「新郎は、KCCを辞めたいと思ったことはある?」って聞いたんですよ。
そうしたら、「井口は辞めたいの?……オレはないかな、(ただの)一度も」って言われたんですよ。赤木剛憲かと思いましたね、スラムダンクの!本当ですよ?
4. 新郎の良いところ
ヨットで大学4年間、ツラい時も楽しい時もずっと一緒に過ごした唯一の同期として、1つ確信を持って言えることがあるとすれば、間違いなく新郎くんは「一途」であるということです。
これをやる!と決めたら決してブレない。やりきる男です。きっと新婦さんも、新郎くんの優しさの奥にある、芯の強さ、アツい心に惹かれたんじゃないかな、と思います。
5. 新郎に対する熱い想い
新郎くんがいなければ、僕もヨットを続けていなかったと思うし、ヨットを続けていなかったら、今の僕はありません。
ヨットを続けてきて本当に良かったなと、もう10年近くも前の話ですけど、当時よりも強くそう思っています。
そういえば、4年間ずっと一緒にいてくれたことに、まだちゃんとお礼が言えてなかったかもしれないね。男同士だから、普段は照れくさくて言えないけど、この最高に素敵な場を借りて言わせてください。
新郎、ヨットで過ごした4年間、本当にありがとう。すっごく長かったようで、今思うとあっという間の4年間だったよね。ヨットで過ごしたどの瞬間を切り取っても、すべて色濃く記憶に残っています。きっと新郎も同じなんじゃないかなと思います。
お互い、大阪と東京で、なかなか会う機会も多くはないけど、新郎がこれから先、ツラいことや苦しい事があったらとしたら、教えてください。
今度は僕が全力で応戦します。
6. クロージング
新婦さん、新郎くんをどうぞ宜しくお願いします。どうぞお幸せになってください。 以上をもちまして、友人代表のスピーチとさせて頂きます。おめでとうございます。
友人代表スピーチの例文(2)
続いて、ゼミの同級生に対するスピーチをどうぞ。ちなみに、ゼミの選考はソーシャルマーケティングという、やや特殊なものだ。
1. 新郎新婦への挨拶、親族への挨拶
ただいまご紹介に預かりました、井口和宏と申します。
新郎くん、新婦さん、ご結婚おめでとうございます。そして、ご両家の皆様、本日は本当におめでとうございます。
どうぞおかけください。せっかくのお料理なので、僕のスピーチの間になるべく食べておいてくださいね。
2.1. ハートマーク
新郎の●●くんと初めて出会ったのは、大学の入学直後でした。
大学ではクラスというものがなかったのですが、その中でもオリエンテーション用にグループ分けがされ、お互い浪人経験があったこともあってか、自然と意気投合するようになりました。
初日に新入生全員、写真を撮ってもらい、それをアルバムにしてもらったのですが、なぜか彼と2人でハートマークを作って撮ってもらったことを、今でも強烈に覚えています。(笑)
大学時代では、研究会と呼ばれるゼミもこれも2年間一緒で、思えばかなり長い時間を一緒に過ごしたように思います。
2.2. 合コン
入学当初は、「大学の4年間では週に2〜3回くらい合コンできるかなー」などと話していたのですが、僕はヨット部に入り1年の半分くらいを海で過ごしていたので、結果的には4年間で2回くらいしか合コンができず。
また新郎くんは研究会やウインドサーフィン、地元への帰省などで忙しく、確か4年間で彼女は1人も作れなかったんじゃないかと思います。
まぁ彼女らしき人は結構いたようなのですが、どうなんでしょうか?線引きが難しいですよね…(苦笑)あ、ダメ…?ダメね、ok,ok…。
3. 新郎の尊敬する点
あまり余計なことを話すと理沙さんに怒られてしまいそうなので、今日はこの場をお借りして、普段気恥ずかしくてあまり言えない、僕にとって新郎くんの好きな点、尊敬する部分を紹介させてください。
たくさんあり、挙げだすとキリがないのですが、1つだけに絞って挙げさせて頂きますと、それは「彼自身の人生の軸に対する、想いの強さ」です。
3.1. 親友とは?
少し話は逸れますが、心から親友だと思える人って、実は本当に少ないですよね。どんな人が親友だと思えるでしょうか?
僕は、自分が大切にしている「価値観」や「軸」があって、お互いにそれが近いと感じるとき、それが共鳴するとき、この人は親友だなと感じるのだと思います。
裕二くんと僕は、お互い、人生の岐路に立つ度に、連絡を取ったり相談したりしてきました。「お前辞める辞めるって言ってるけど、いつ会社辞めて実家戻るんだよ?」「そういうお前は、いつ起業するんだよ?」みたいに。
3.2. 地元館山の活性化という覚悟
やっぱり怖いですよ。居心地の良い会社を離れて、新たな環境に挑戦することは。覚悟が必要です。
でも、彼は「地元館山の活性化」という覚悟からブレることはありませんでした。新郎くんのこの軸がブレたことを見たことは、一度もありません。
長い付き合いの中で、ただの一度もです。「自分たちの世代が、これからの地域を支えていくんだ」という責任感、自負を感じます。
3.3. 羨ましい、ミッションへの繋ぎ
実は、彼が「地元館山・地域の活性化」という軸をいつも持っていることが、純粋に羨ましく、また少し悔しかったんです。それは、自分に彼ほどの強い軸がなかったからです。
軸を持っていると、周りに協力者が現れて、様々なご縁が生まれますよね。
友達や先生、取引先、街の人との繋がり…。そんな何気ない出会いが、軸を持っていると、偶然として片付けられない、ある種「導かれている」としか思えない出会いに繋がることがあります。
そんな出会いが、自分の成し遂げたいことの実現に向けて、前進させる力になるんだと思います。
3.4 自分のミッションは何か?
新郎くんと話すと、彼のことを想うと、「自分のミッションとは何か?」について、ふと考えてしまいます。ミッションは何か。ミッションとは使命、「命を使う」と書いて使命です。自分の命をどう使うか?
彼と出会い共に過ごした大学の4年間なんて、今思えばほんの一瞬でした。20代だって、ほんの一瞬。もしかしたら、一生だってほんの一瞬かもしれません。1度しかない、一瞬しかない人生で、何に命を使うか?
新郎くんは、「地元・館山を、館山に住む人たちを、館山に関わる人たちを、盛り上げたい、ワクワクさせたい、活性化させたい」。その1点に、使命を抱いているのだと思います。
その強い想いが、いつも直接的には口に出さなくても、周りに伝播します。そういう強い想いを持つ人を支えたいと思うのが「人の本能」だと、僕は信じています。
だから、彼には彼を支えるサポーターがたくさんいます。新婦さんも、きっと新郎くんのそんな想いに惹かれて、家庭を共にしようと誓われたのではないかなと思います。
4. お祝い
4.1 新郎のサポーター
男同士でこんなこと伝える機会なんてないから、少し照れてしまうけれども、僕も、裕二のミッションを叶えるためのサポーターで居続けたいと思っています。
そして、僕だけでなく、今日ここに集まっておられる、こんなに多くの方々は、皆さんサポーターですよね。だから、新郎は、自分のミッションに対して、自信をもって進んで欲しい。僕も、僕自身のミッションを叶えたいと願っています。
4.2. 締めの挨拶
本日は、この最高に幸せな場で話をさせて頂けて、とても幸せです。新婦さん、新郎くんをどうぞ宜しくお願いします。どうぞお幸せになってください。
以上をもちまして、友人代表のスピーチとさせて頂きます。本日は誠に、おめでとうございます。
まとめ
2つ目に紹介したスピーチは、構成が難しく、スマートフォンに記載した原稿をチラ見しながら話すことになってしまった。やはり、シンプルイズベストである。
なお、基本の型を抑えつつ、言葉の使い分け等あまり細かいことは気にしなくても良いのではないかと思っている。
むしろ、普段言えない、親友に対する感謝の想いを前面に押し出すことが、新郎新婦にとって、ひいては参加者にとって、心に残るスピーチになるのではないだろうか。
読者の皆さまにスピーチの機会があった際に、参考にして頂いたら幸いだ。
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