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ベンチャー企業で事業開発に奮闘する井口和宏のblogです。

就活生の「将来起業したいです」というベンチャー企業への入社志望動機が残念な件

世間一般では就活のピークは過ぎているが、名の知れないベンチャー企業では、大手企業の新卒選考が終わったあたりから、採用を本格化されることが多い。大手と同じタイミングで採用活動をはじめても、安定志向が強まる現在では、ほとんどの優秀な就活生には、見向きもされないからだ。

何をもってその人を「優秀」だと判断するかは、一言では言い表せないだろう。「コミュニケーション能力」というバズワードで片付けてしまうことはありがちだ。しかし、ベンチャー企業、特にシード・アーリーステージの企業に必要な人材は、コミュニケーション力が高い人でも会社への忠誠心が強い人でもなく、「アツい野望を抱いたギラギラしてるヤツ」だと僕は考えている。

既存の事業(の一部)を上手く回せる人材、上司の言う事を無難にこなせそうな人材、組織に上手くとけ込めそうな人材…、これらはある程度の規模感のある企業には重宝がられるかもしれない。しかし、殊ドベンチャーには全く不向きな人材であろう。組織も事業も出来上がっていない中で、ルーティンワークに未来はなく、自ら仕事、すなわち価値を生み出さなくてはならないからだ。だから、議論の中で他人の意見に安易に同意をする、「空気の読める人」に僕は魅力を感じない。

また、新卒の面接も担当することもあるが、ベンチャー企業を志望する理由として、「将来起業したい。そのためにベンチャー企業で修行したい。」的なロジックを展開する学生は多い。しかしながら、ツッコミどころが多すぎて、ツッコむことすら躊躇してしまう。「時間軸は?」「なぜ今(過去)にしないのか?」「そのための行動はとっているのか?」等。起業したいと言っているのに、ギラギラ感、つまり情熱も論理も全く感じられないのだ。少なくとも、5W1Hくらいは準備して主張して頂きたいと思ってしまう。

自分が会社の収益の十数分の1を担い、自分が組織の中枢として事業を推進していくことが期待される環境で、情熱をもって仕事に取り組む気概のある方には、ぜひともお会いしたいと思う。