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ベンチャー企業で事業開発に奮闘する井口和宏のblogです。

『起業家』を読んで

サイバーエージェントの藤田社長の『起業家』を拝読した。この本は、「ベンチャー」企業で働く人には、必読の本であると確信している。


本書の中心は、サイバーエージェント事業の柱をネット広告代理店業からメディア事業に変えていく過程で、藤田社長が経験した社内外での苦悩と葛藤についてである。

藤田社長は、メディア(アメーバ)事業で赤字を垂れ流し(その額、なんと60億円!)社内外から強いプレッシャーを受けながらも、「収穫逓増型ビジネスモデル」であるメディア事業を会社の収益の柱にしようと腐心していた。

「全ての創造はたった一人の『熱狂』から始まる」
あの時点でアメーバが今日の姿になるようなことを信じていたのは世界で私ただ一人でした。

藤田社長の実際の苦悩・葛藤は私の想像の及ぶところではないが、「起業家」というタイトルが表しているように、会社を起こすことだけが「起業家」を意味しているのではないいはずだ。自分以外の誰一人成功するとは思っていない状況でも何としても成し遂げようとする「何か」、それを可能にする強い信念と実行力、それらを有する者こそ「起業家」なのではないかと思う。

そして、ベンチャー企業は本来、新しい価値を自ら生み出し、世の中に提案していく存在である。当然、ベンチャー企業で働く人は、当事者として自らそれを成し遂げるべき責務がある。つまり、ベンチャー企業とは、「起業家」の集団である。

いまの日系大企業がそうであるように、組織が大きくなるにつれて、社員全体における「起業家」の割合は少なくなるかもしれない。しかし、少なくとも創業期(0〜5年程)の会社では、全員が「起業家」であるべきだ。

いま、私はアイアンドシー・クルーズのエージェント事業部で多くのことを任せてもらっているが、グリーン領域でNo.1のエージェントになるということを実現することで、「起業家」としての自分でありたいと願っている。