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「自分のビジョン」は何か? - 転職先を考える前に考えるべき、たった1つのこと。


「井口さんはどうしてこの仕事をされているのですか?」

先日お会いした候補者から、面談の最後に余談的な会話の中で頂いた質問だ。

この質問に答える際はいつも、スティーブ・ジョブズの「Connecting dots」の話が頭に浮かぶ。もやもやする自分の考えを整理することが容易になるからだ。

結論から言えば、自分が人材ビジネスに取り組んだきっかけは、働きたいと思ったアイアンドシー・クルーズという組織がたまたま人材ビジネスを行っていたからであって、まったくの偶然でしかない。ただ、現在もそれに取り組んでいるのは、偶然ではなく、自分のビジョンに合致するからだと思っている。



「自分のビジョンを持つこと」について、古賀洋吉さん@yokichiのツイートはとても示唆に富んでいる。以下、長くなってしまうが、カジケンさんのNAVERまとめより一部引用する(ちなみに、僕のツイートもまとめに含まれていた!)。

非常に優秀な皆さんのMBAエッセイの方針にてよくある問題は、ビジョンがないことだ。「日本はこうあるべき。うちの会社はこうあるべき。おれはこう成長すべき。だからMBA」そんなの全部、当たり前なんだよ。なんでそれが自分にとって重要なんだよ。どういう風に死にたいんだよ。

実は、ほとんどの人はビジョンをもっている。そのビジョンが、何らかの普通ではない実績につながっている。だから評価されている。しかし、自分では自分のモチベーションを生み出したビジョンに気づいていない事が多い。

「うちの会社にはこういう事ができない、こういう人材がいないからMBA」とか、何を言ってるんだ。会社の弱点が満たされてふつうになりました、それが何だというのだ。そんなのどの会社でも重要だ。そんな問題点だれでも指摘できるわ。何かが君を突き動かしたときがあるだろう。まずそれを思い出せ。

何か情熱をもって取り組んですごい事をやったことが一度ぐらいあるだろう。なぜそんな事をした。なぜそれが重要だった。なぜあきらめなかった。なぜ他の人にはできないのに自分はできた。何が自分と他人の違いを生み出したのだ。何がその本質にあった情熱なんだ。何がビジョンなんだ。

自分を突き動かした瞬間の自分をもう一度つれてこい。そいつはすごいやつだ。そいつならすごい事ができる。すごいポテンシャルがある。どうでもいい事をしようとするからそいつは帰ってこないんだ。自分にとって大事な事をやるしか、その力を戻す方法はない。しかしそれはできる。自分を知る。

「日本経済は問題だ」「うちの会社はグローバルじゃない」「自分にはリーダーシップがない」。知るかそんな事。MBAなんていいんだよ。どう死にたいんだ。何をする気なんだ。もっと大きく考えるんだ。

すごかったときの君はすごい。そこの部分においては相当すごい。他の部分はすごくなくてもそこはすごい。ならばそのすごさならば実現できる無理そうな夢を描くんだ。その力があることはすでに証明されている。サラリーマンやってるから忘れただけだ。

自分の輝いてる瞬間を思い出すのだ。なぜ輝いていたと思うのだ。なぜ誇りに思うのだ。掘り下げろ。理解しろ。自分は誰だ。なんで他の人と違うんだ。何が君のビジョンなんだ。

「うちの会社はグローバルじゃなくて」そんなスケール小さい話、知らんよ。会社みたいな小さい単位でモノを考えてるからどんどん小さく考える事になるんだよ。自分は誰なんだ。何ができるんだ。どう役に立てるんだ。何が夢なんだ。

君はすごいんだよ。いつもはすごくないけど。でもすごいときもあったでしょ。そのすごさを精一杯伸ばして、その両手いっぱいで抱えられないぐらい、無理そうな夢を言ってみろよ。

実現できなくてもいいんだよ。失敗するリスクが高いものだけを夢とか可能性というんだよ。でも君がどういう風に生きたら幸せに輝けるかは誰にも変えることはできない。それが君らしい生き様だからだ。その輝きを伸ばそうともがく姿なくして、MBAもクソもあるか。

そのだれが言っても正しそうなプランはダメだ。そんなもん、君の人生じゃなくて他人の人生の話だから説得力があるんだよ。もう一度自分が誰だか考えて、魂こめて帰ってきてくれ。話はそれからでしょ。


僕が過去に情熱をもって取り組んだ事の1つは、大学時代の受験予備校でのアルバイトだ。4年間にわたって、主にSFC受験生に対して、小論文の添削やレクチャー、また生徒の進路相談を受けていた。

特に小論文は、相当な数の添削をこなしていた。過去に数えた事があるが、たしか年間500枚を超えていたと記憶している。提出期限前日の徹夜はしょっちゅうで、今だから言える話だが、渋滞時に運転していた車でも添削を行っていたくらいだw

正直なところ、体力的よりも精神的にかなりキツく、ノイローゼ気味になることも良くあった。枚数は多かったが、クオリティを落としたくなかったため手は一切抜かなかったからだ。居心地の良い空間(主にスタバ)で添削することが、少しでもストレスを緩和するための、数少ない手段だった。

ただ、仕事を辞めたいと思った事は一度もなかった。

「そこまでしてなぜ続けたのか」と自問自答したことがあり、また今もたまに振り返ることがある。その度に思うことは、「『自分の仕事が他の人に役立っている』という実感を感じられるから。そしてその仕事は、その人の人生にとって大きな影響を与え得るから。」ということだ。


今は、転職という、人生の重要な意思決定のサポートに取り組んでいる。学生時代に予備校で取り組んでいた事と、本質は何も変わっていないのだと思う。たまたま出合った仕事だが、やりがいのある仕事であり、たしかに当時と今は繋がっている(Connecting dots)と実感するのだ。


現在進行形で転職を考えている方だけでなく、将来的に考えている方も、目先の年収が50万円upするとか、残業時間云々ではなく、ぜひ「自分のビジョンは何か?」を軸にキャリアを模索されることをお勧めしたい。